らいちょう日和、続く。 [ぶら旅ニッキ]
いったいぜんたい、ライチョウの何がそんなに気に入ったんだか?
自分でも不思議に思うくらい、最近の僕たちはライチョウ好き。
(あんただけだよ、と嫁には言われそうだけど)
5月に行ったみくりが池の記録は前々回までにごちゃごちゃ書き散らした通り。
7月のとある週末、終わってない仕事はほったらかして家に戻り、誤字脱字妄想現実の確認もしないでブログを更新。
PCの電源を落とし、窓を閉めて火の元を確認して家を出る。
松本で一泊。
始発の大糸線に乗って信濃大町から扇沢へ。
黒部ダムにて。
観光放水に見入る嫁。
この写真で見切れる右辺りに虹が架かっている。
今度の旅もやっぱり室堂。
みくりが池の氷も大分溶けている。
目的はもちろんライチョウ。
もしかしたら雛を連れたライチョウに会えるかも?
ここまで天気良すぎて心配だったんだけど、みくりが池のあたりであっさり発見。
クチバシを開けて苦しそうにしている。
「暑ぅ〜いぃぃ」と言わんばかりだ。
こっちも。
「あああっちいよー!」とシャウト。
彼らは暑いのが本当に苦手なのだ。
頑張れ。負けるな。
気休めをつぶやいてみる。
荷物を置き、もう一つの目的、立山(雄山)に向かう。
一の越を過ぎた辺りで遠くの雷鳴が聞こえてきた。
嫌だなあと思っていたらどどーんと大雨。
シャワー浴びてる感じで気持ちいい、とか言ってる場合じゃない。
雨具は持っているけれど、それを着る余裕がないくらいのとんでもない強い雨。
恥ずかしながら、為す術なしだった。
山頂にて。
視界はほんの数メートル。
景色もなにもあったもんじゃない。
雨を拭ったタオルを絞ったりレインカバーをぱたぱたやったりしていると、雨が止んできた。
みるみるうちにこんな天気に。
なんだかなあ。
下りに見かけたつがい。
さっきの雨の時はどこに隠れていたんだろう?
「山の天気は変わりやすい・・・云々」なんて良く聞くけれど、これほど極端に変わられると言葉も出ない。
気温の高い夏場で良かった。ほんと良かった。
翌朝。
不慣れな山歩きでの筋肉痛を心配していたけれど、幸いなんともなく。
嬉しくなって散歩に出る。
稜線の向こうから太陽が顔を覗かせている。
普段はなかなか感じられない「一日が始まる瞬間」に立ち会った気分になる。
すっかり日も昇った。
朝ごはん食べに戻ろう。
朝食の後はあたりをお散歩して東京に帰った。
楽しみにしていたライチョウの雛にはお目にかかれず。
また行きたいなあ。
タグ:ライチョウ
おねがい!メトポン [メトポン]
先月の終わり。メトポン! 見てポン! 歩いてポン! に行ってきた。
スタートした上野駅にはスタンプの台紙がなかった。
通勤で上野駅を使う嫁の「駅にないよ?」情報で知っていた僕たちは地元の駅から持って行ったのだが、スタンプを押しているところに人がやってくるとまるで自分たちが最後の台紙をいただいてしまったような構図で、なんだか申し訳ないような微妙に尻の座りの悪い気持ちになった。
少し離れて見ていると何人かがスタンプの前まで来て、そしてくるりと踵を返して去っていくのを見た。
せっかくここまで来たのに、用紙がないために帰ってしまうなんて。
メトポンを楽しみにやってくる親子連れ(大きなおともだちも)がどれくらいいるのか知らないけど、これはあんまりだ。
気を取り直して、浅草でみた看板。
ぶたかわいい。
ゴールした浅草駅にもなかった。
駅員さんに言えば出してくれたのかな?
それならそうと張り紙くらいはして欲しいなあ。
頼むよ、メトポン。
らいちょう日和 〜 5月の立山・黒部アルペンルート(その5) [ぶら旅ニッキ]
初めてライチョウを見ることができて喜んで飯食って風呂入って眠りについた翌朝。
目覚めて最初に気付いたのは、大粒の雨が屋根をたたく音。
さすがに早起きして雨の中ライチョウを追う気がせず、また布団をかぶる。
旅行先での二度寝、なんという贅沢、、、。
次に起きた時には雨は小やみになっており、遅めの朝食と朝風呂を済ませて小雨の中をライチョウを探して室堂周辺をうろうろすることとなった。
奴らは奴らでこんな天気のほうが僕たち気楽なんです的に無防備な姿を晒すことになるのだった。
なんだか眠そうに見える。気のせいなんだけどそう見える。
地球上でもっとも凶暴な種族とされるところのヒューマンビーイング、なかでも前世紀には世界中を相手に大立ち回りを演じて見せた世界史有数のキレ芸民族「日本人」を相手に油断しまくるという、およそ野生動物とは思えないおめでたさ加減がライチョウの良いところ。
人間がいようがいまいがおかまいなく、自分のペースであっちへ行きこっちに行き、あたりを見渡したり新芽をついばんだり、ヨメさんの後を追っかけたりヨメさん自身は知らんぷりと実にのんきなものだ。
そんなライチョウに引き寄せられるように人が群がるので、ライチョウを探すときは鳥ではなく人垣を探せと言われている、らしい。
見張り中はじっとしている事も多いので遠巻きに見守る人や通りすがったおばちゃんたちに客寄せのぬいぐるみと勘違いされたり飛べない鳥だと誤解されたりすることもあるが、飛べないという汚名を晴らしたいのか単なる気まぐれか、それともギャラリーが鬱陶しいのか、いずれかの理由でどこかに飛んでいってしまうこともある。
今回唯一の動きのある写真。急に飛び立ったのを見てあわててシャッターを切った。
そのためピントやら構図やらがいろいろ残念な事になっている。
歩いていてライチョウを見つけるのは大抵嫁。
僕は大体がぼーっとしている上に面倒くさがってメガネをかけていないので、張り合おうとしても土台無理な話なのだ。
嫁が自慢げなのがちょっとアレだけど、持ち上げておけば平和なのでいちおう感謝しておく。
結局、2泊の滞在中はずっとこんな天気の下でこんな事をしていた。
チェックアウトの時に宿の人に同情されるほどだったんだけど、僕たちとしては目的を十分に果たした滞在だったので「とんでもない!大満足です。」と元気よく答えることになるのだった。
そして今週、やっつけ仕事のように旅行記を書きライチョウの写真を貼り付けているのは「旅日記は次の旅までに書きましょう」という鉄の掟を守るためなのだった。
やっつけ仕事のように、というよりも完全にやっつけに向かっている点について、深くお詫びしてさっさと旅だってしまいたいと思うのだ。
では、いってきます。
タグ:ライチョウ
らいちょう日和 〜 5月の立山・黒部アルペンルート(その4) [ぶら旅ニッキ]
ようやくライチョウを見ることができた。
みくりが池温泉のテラスで見張りに立つライチョウ♂
室堂あたりでは普通に見られるとも言われ、そのくせ出ない時にはさっぱり出てこない。
どうしたわけか雷よけのお札になったこともあるらしい。
そんな神話的オーラ?を羽毛でくるんでころころさせたのがこの姿。
せっかく見ることができたんだ。
ちょっとくどいけど写真につきあってもらおう。
違う場所で観察したつがいの♀。
「・・・!」
見つかったか!
「・・・人間。」
接近中。
初めて見たライチョウに嫁ともども興奮気味になる。
「まだいたの?」
結構な枚数撮ったはずなのに、枝に被られたりピントが大きくずれたり。
まともに見られる写真が少ないのが悔しい。
つがいとは言え、基本好き勝手に行動しているように見える。
なかなか同じフレームには納まってもらえない。
後ろ姿に哀愁を感じるW
「嫁−!」
メスが好き勝手に動いてエサをついばみ、雄は雄で食事をしながら嫁の行き先に着いていく,という感じの行動を繰り返している。
「・・・いいじゃない、らいちょうだもの。」
「ふう、追いついた。」
「・・・。」
この♀には足環がなかった。
まだ若いのかな。
「よめー! よめー!」
しかし返事はない。
「あれいつの間にいた? 前から? 30分くらい?」
「うっそ全然気付かなかった。 うっそ。」
まだまだ続く。
タグ:ライチョウ
らいちょう日和 〜 5月の立山・黒部アルペンルート(その3) [ぶら旅ニッキ]
黒部平から大観峰へはロープウェイ。
ちょっと信じられないくらい空いていた。
平日で天気もいまいちならこんなものかもしれない。
悪天候と言うことで案内のアナウンスも悪天候バージョン。
ほかにはどんなのがあるんだろね?
大観峰は積雪のため展望台に出られず。
どうせ雨だったけど。
室堂へのトロリーバスに乗り換えただけ。
そしていよいよ、ライチョウの待つ?室堂に到着。
その前に、恒例の「雪の大谷」を見学。
天気いまいちのためか、こちらも空いている。
日本と台湾があやしいらしい。
いつの間に・・・
と思ったら。
3月以降に外国人観光客が大幅に減少する中で、台湾の人達はキャンセルせず来日してくれる人が多いらしい。
頭が下がる。
今や日本中で目にするスローガンが、ここにも。
雪の大谷を支える雪かきマシン「立山熊太郎(三代目)」
どっかで聞いたような名前だ。
ちなみにこんな顔。
立山ターミナルにて。
アルペンルートお土産物界のニューカマー、雷鳥印鑑・840円。
銀行印として使えるらしい。
試したい。
旅の目的がライチョウであることを、今さらにして思い出す。
行かなきゃ。
室堂ターミナルを後にしてみくりが池温泉に向かう。
今年は雪が多いねえ、昨年と道が違うねえ。
そうお? こんなもんじゃないの?
ライチョウ見られるかな?
オスが縄張りを見張るから、今が一番見つけやすい時期らしいよ。
でも前に来たときは5月だったけどダメだったじゃん。
みくりが池温泉への坂を上っていたそのとき、嫁が気付いた。
「!?」
「?・・・!!」
動かないけど、本物だよね?
遠すぎるのは分かっていたけど、まずはライチョウを見ることができてよかった〜の思いでシャッターを切った。
室堂を出て約30分で旅の目的を果たしてしまった。
次はどうしよう。
タグ:ライチョウ
らいちょう日和 〜 5月の立山・黒部アルペンルート(その2) [ぶら旅ニッキ]
扇沢からのトロリーバス車内。
平日だからか、予想以上に空いていた。
乗り合わせたのはほとんどが外国人観光客。
台湾からのお客様?
黒部ダム駅に到着。
山をくりぬいて作られた通路を台湾人観光客?に混じって歩く。
通路の先はT字に別れていて、左は黒部ダム方面、右に折れて階段を上がるとダム展望台に続く。
ここで左に向かうとなんだか階段から逃げたような感じがしてちょっと嫌なので、僕らは展望台まで上がる事にしている。
展望台への階段には“ダムダム君のさんぽみち"という名前がついている。
僕はここを上る度に思うんだ。
この言語感覚はもう少しなんとかならなかったのか、と。
なんとかと言えば、なんとかと煙は高いところに上りたがるそうだが、僕らはどっちなんだろう?
少なくとも煙じゃあないだろう。
じゃあやっぱり、あれか。
小雨がぱらつく展望台にあがって写真を撮っていると、おじさんがすすすっと近づいてきた。
「お客さん、今日はラッキーですよ。」
???
どうやらアルペンルートで働いている方のようだ。
(失礼ながら)ぼーっとした頭にはポン引きのように映ったのだが、さすがに違うらしい。
「いい湖いますよ」なんちって。
今日は6月26日からの観光放水に先立っての試験放水を行うのだそうだ。
もう少し待てば放水が始まるので見ていけ、という話。
でっかいダムにへばりつくように張り巡らされた通路を作業の人が行き交い、ダム中腹にある秘密の部屋?に吸い込まれていく。
写真だとカギを開けているように見えるのだが、果たしてここにカギが必要なのか・・・
やがて、ちょろちょろちょろ・・・どばどばどばどばばばばばば・・・・・・と放水が始まった。
おじさん曰く手動でバルブを開けているとか。ホントか?
放水開始直後。
観光パンフレットなんかだと、バルブ全開・位置エネルギー炸裂・マイナスイオン出まくり!な画像が使われていることが多く、これはこれで貴重な放水開始直後の画像である、と勿体つけておく。
ダムの上を歩く観光客が放水の気配に驚き、ダムのへりから下を覗こうとしている。
ダムの下側はダム湖側に奥まっているため、放水しているところは彼らには殆ど見えないはずだ。
「ダムの上からは見えません」
まるでいい気味だとでも言わんばかりにおじさんが言う。
ひどいなあ。
ちょっといいものを見た気分で展望台を降りてダムに向かう。
前を歩くのは嫁。
ザックには三脚が刺さっている。
ダム湖畔のレストハウスでダムカレーを食べる。
ご飯はダム本体、緑はダム湖の色、カツは流木を模しているのだそうだ。
こんなの絶対おかしいよ!と思っていたけれど意外にうまい。
先入観で決めつけてはいけませんよ、と自分を諭す我々だった。
黒部湖のケーブルカー改札口には秤が置いてある。
スキーや大型ザックなどの荷物には手荷物料金が必要なのだ。
昨年の11月、改札口で並んでいたら係員に声を掛けられることにより起こった、“10kg以上なんてあるわけないと思っていたザックが計ってみたら14kg以上でびっくりしました事件”は手荷物料金で支払った400円よりも、知ってしまった以上荷物の重さを意識せずにはいられなくてつらいと言う副作用をもたらすこととなったので注意が必要である。
今回は安全策を採って嫁のザックに荷重を分散させてみた。
「あー、大丈夫大丈夫。 見た目的に10kgないよ」とスルーされた。
世の中なかなか予想通りには進まない。
ザックに三脚を差し込んでまで頑張り通した嫁を称えるため、黒部湖でそばを食べさせる。
前回ここに来た時にはかまぼこの文字は「くろべ」だったよね。
・・どうでも良い記憶がよみがえる。
ここまで、いったい何が「らいちょう日和」なんだというペースで旅が進んでいるのだけれど、これがなかなかどうして。
着実に目的に近づきつつあるんですよ、と言い訳して次回に続く。
らいちょう日和 〜 5月の立山・黒部アルペンルート(その1) [ぶら旅ニッキ]
5月も終わりの頃の話。
めったに取れない有給を取って旅行のプランを立てていたら、週末の予報はずーっと雨。
しかも西日本が梅雨入り。
おまけに台風まで近づいてるなんて聞いたら、旅に出る高揚感も湧き起こらずに準備する手も滞りがち。
なんとかキモチを前向きにしっかり持とう、向こうでは楽しく過ごそう! 人生ノリやで! と、雨対策と停滞時の準備(未読本・iPad)には心を配ったつもり。
それでもやっぱり当日の寝覚めも気怠げなもので、『はああ、せめて東京は雨が降ってなくて良かったのう良かったのう』と駅までのたのた進む。
東京駅近郊をのたのた進む。
実は結構時間ギリギリ。
駅弁大会、いいなあ…
朝6時くらいから始めてもらえませんか?
東京駅でおべんと買って新幹線の中。
車窓を流れる風景は曇りと雨とまた曇りの繰り返し。
長距離を高速で移動しているという事実を改めて感じつつ、ころころ変わる天候のローテーションに晴れ間がないところが実に恨めしい。
仕方ないので寝てしまう。僕にしては珍しいことだ。
8時05分。
小雨そぼ降る長野駅に到着。
8時半発のバスに乗り換えるだけの短い滞在。
バスの中でもやっぱり雨だったり曇りだったり大雨だったり…
おいおいおいおい、さっきより状況悪いんじゃないの?
嫁の表情は?と窺うと、通路の向こうで荷物を抱えて熟睡していた。まあいいか。
バスは空いてた。
運転手の目は鋭かった。
そんなこんなで東京を出て3時間少々でアルペンルートの長野側の端っこである扇沢駅に到着。
平日だからか3月以降続いている自粛ムードなのか、トロリーバスの改札に並ぶ人も少ない。
3度目のアルペンルート、今度こそライチョウ見たいぞの旅が始まった。
タグ:ライチョウ
旅の終わりに(6/4追記) [ぶら旅ニッキ]
チェックアウト後に氷見駅まで宿の送迎バスで送ってもらう。
今日は東京に帰るだけの日。
連休の最後ぐらいは早めに家に帰ってゆっくりしたい、との妻の希望による。
おわかりの事と思うが「希望」とは言えその実態は「決定」または控えめに言っても「命令」である。
これを拒むことによる公式非公式の圧力(ふくれっ面・反抗的態度・夕食の質量的なレベル低下)が懸念されており、そういうのが面倒な僕は逆らわないようにしているのだ。
今日はハットリ君列車ではなかった。
べ、別に残念ではないでござるよっ!
雨晴海岸で団体旅行のジジババ様達が大量に乗り込んできた。
もみくちゃにされながら女岩を撮る。
今日も高岡で乗り換えて富山まで向かう。
わざわざ富山まで来たのはごはんの調達のため。
駅弁の「ぶりかまめし」と、
富山の駅ビル内「白えび亭」の白えび天丼。
前日の富山での用事というのはこのこと。
短い乗換時間の中で確実に買えるように根回し中。
・・・念入りに手配しても、忘れられてると意味なし。
間に合ったからいいけどさ。
白えびやさん向かいのネットカフェ
店長が雷鳥。
ライチョウ見たいなあ(前フリ)
おみやげ売場にてかまぼこ鑑賞。
しかし富山のかまぼこは派手だ。
時節柄(訪問は2月)のラブ・かまぼこたち。
予定通りお弁当も入手してはくたか号に乗り越後湯沢に向かう。
この電車結構好き。
越後湯沢で新幹線に乗り換え。
こいつを見ると東日本エリアに帰ってきた気分に。
なんだか懐かしい感じの新幹線200系電車。
通過待ちの間にパチリ。
思ったよりも早く、日のある時間に帰ってくることができた。
楽しかった。
今回もやっつけ更新。
あまりに適当なので6/4追記。
なぜこんなに適当かつやっつけなのかというと。
旅行の記録は次の旅に出る前に!というマイルールのため。
氷見の窓辺から(6/4追記) [ぶら旅ニッキ]
今日のお宿はぶりしゃぶのおいしい温泉旅館。
僕らの経済状態から言えばいささかツーマッチなフィーリングで、予約のWebページを見ながらセカンドフットを踏んで決めかねているうちに予定していた日が満室表示になってしまった。
ありゃりゃこりゃまいったよブリ食わせないと嫁が荒れるよと思っていたら、ネット予約の枠が追加されたかキャンセルが出たか、はたまたそういう戦略か知らないが、再度予約可能となっていたので慌ててパクッと食いつく。
それでもしかし、クリックボタンが重かった・・・。
氷見駅から送迎バスに揺られること20分くらい。
宿に着いて部屋に通される。
特別どうということのない(失礼)部屋だが、部屋は清潔、お茶菓子充実(どれも美味!)。
何より窓から氷見の海が見えるのが嬉しい。
晴れていればその向こうに立山連峰が見えるはずなんだけど、残念、今日はダメみたいだ。
夜になって海岸沿いの灯りが綺麗だったので窓際にカメラを持ち出してみる。
ちょっと暗いかな。
露出や構図を変えいろいろ試す。
おお、ちょっといい感じ?
雪が降ってきた。
視界がいっぺんに白くなる。
宿の露天風呂から悲鳴が聞こえる。寒いってさ。
そりゃそうだろ。
ささ、カメラ片付けて寝ましょうね、と思ったら止んでいる。
また撮ってしまう。
夜景はピントが合わせにくい。やっとこ合わせて露出を決めて、待つこと数十秒。
シャッターが閉じてもなぜか露光時間と同じくらい待たされてからやっと画が出てくる。
その間ずっと窓を開け寒さに震えながら窓辺に立っている。宿の浴衣のままで。
嫁はすでに布団の中だ。
いいかげん、キリがないので寝る。
明け方。
キリがない、とか言っておきながらちょっとした情景の変化にもついついカメラを向けてしまう。
下手の横好きとはよく言ったものだと思う。
また少し降ってる?
明るくなってきた。
露出のせいかも。 今日も天気はあまり良くなさそうだ。
だいぶ視界が悪くなってきた。
今日帰るのに荒れるといやだな。
と、思いながら朝飯を食いに行く。
食堂にいる間は雪がどかどか降っていて心配になるくらいだったのに、なんなのこれ。
雪(結構本気で降ってますな感じ)と晴れの境目。
すぱっと別れてる。曖昧さのかけらもなし。
みるみるうちに東の空に雲が消えていく。
目を凝らすと一瞬だけ立山連峰が見えた、、、気がした。
うーん。
またちょっと雲が出てきたかなあ。
という頃、駅に向かうバスの時間になった。
さあ東京に帰ろう。
夜から朝にかけて窓の外の様子が目まぐるしく変わっていくのが面白くて、写真ばかり撮っていた。
これはそんな記録。
晩ごはんも朝ごはんも感動的に美味しくて(ブリ! ブリ! ブリ!)食べきれないほどに充実していた。
また来たいなあと思える宿だった。
今回もやっつけ気味の更新。
あまりにもやっつけだったので6/4追記。
ぶりの町、氷見 again (6/4追記) [ぶら旅ニッキ]
富山県での宿泊は氷見。
嫁が「わたしブリ食べたい」と言ったので。
寒ブリって結構いいおネダンするのね、ってのは宿の値段を見て初めて知った。
おおよそ名物・名産というのものは、1.本場に行けば名物が美味く安く または、2.本場物はプレミア価格 の2つのパターンがあるのだけれど、どうやら氷見の寒ブリは後者らしい。
予約を確定する時、クリックボタンが重かったっけ……。
話は戻るが、結局富山駅周辺ではラーメンを食べてそのほかちょっと用事をすませただけ。
方向的にはちょっと戻る感じの金沢方面の電車に乗る。
こういう風に行き当たりばったりにできるからフリーきっぷって素敵。
高岡で氷見線に乗り換え。忍者ハットリ君列車に乗る。
なんていうか、すごいですね(棒読み)。
車内にも絵が。
車内のアナウンスもハットリ君。
観光案内をしてくれるでござるよ、ニンニン。
窓にもペイントが施されている関係で外が見づらいでござる、の巻。
せっかく海側の席を確保できたのにちょっと残念。
見てのとおり、ハットリ君好きにはたまらない列車。
て言うかみんなそんなにハットリ君好きか?
嫁はフジコ作品の中ではハットリ君はあまり好きではないそうで、あくまでも無関心。
一方で僕はあの「甘ったれて向上心がなく世の中を舐め切ったあやとり名人のメガネ小僧」を心底不快に思っており、彼に比べればケンイチ氏はいささか影が薄いきらいはあるものの遙かに好感の持てる主人公に思える。
夫婦と言えども見解の相違は根深い。
氷見駅に着く。
みぞれ混じり、雨だか雪だかわかんないものが降ってきた。
雪よりももっと寒々しい感じ。
いっそ雪が静かに降る方がいいな。
宿に向かう前に氷見フィッシャーマンズワーフに寄り道。
「ひみぼうずくん」がお出迎えだ。
び、びmy・・・
明日は連休の最終日。
とっとと帰ってカラダ休めさせろと嫁が言うので、今日中にいろいろ片付けておかないといけないのだ。
そんな理由でおみやげ物色。
寒ブリはやはりいい値段なので手を出しづらい。
ようやく片付けて表に出ると、さっきまでの雨だか雪だかわからんものがあがっていた。
調子に乗ってそのへんをうろつく。
氷見いたるところにブリありと言うがはたしてどうか。それを確かめに行こう。
中央町ポケットパークにあるハットリ君像。
手裏剣を押すとブリの口から水が出る。
水飲み場だと言うがブリの口中より力なく吐出される水を飲めと?
マンホールならぬハンドホール。
「キットちゃん」という市のキャラクターらしい。
手に持っているサカナはブリと決まったわけではないが、ブリではない理由を探す方が難しい。
ところで、“仕”って何?
6/4追記:“仕切り弁” だということがわかった今でもなんだかわからない。
マンホール。
消火栓
キットちゃんふたたび。
ひみぼうずがここにも。
下の遊具もサカナの形。
このサカナがブリと決まったわけではないが、ブリではない理由を(以下略)。
んんん読めない、と目を凝らす。
「ブリ小僧」ではないかと思われる。
何を表すものなのかは不明。
地下道入口にも。
やっぱりあった、ブリのお菓子。
ブリ最中という名前とシルエットで充分、説明の必要はない感じ?
ぶりパイは見あたらなかったが、僕が気付かなかったどこかで売っているに違いない。
駅の待合室にはハットリ君達がウインドウの中で飾られている。
周りを固めるのはやはりブリ。
とにかくまあこんな感じでブリだらけブリ尽くしだったよ、といささか投げやりな感じで今日は終わる。
あまりにも投げやり、さすがに投げやり過ぎるということで6/4追記。