2011夏・西日本無計画の旅 その9 しまなみ海道 [ぶら旅ニッキ]
道後温泉を出て、車は今治へと向かっている。
今治からは橋伝いに島伝いに瀬戸内海を渡り、対岸の尾道市から広島県に入る事になる。
この今治から尾道までの「しまなみ海道」を車で渡るのを僕たちは楽しみにしていた。
言ってみればこの旅の目的みたいなもの。
今回のノープランの旅の中で、ここに行くことだけは早くから決めていた。
前のエントリでは嫌々・渋々出発するような書きっぷりをしていたくせに、実はとっても楽しみにしていたなんて。
矛盾?
いいえ、違います。
あまりに更新の間が開いたから整合性に欠く?
そういうことでもなくて。
ゆったりと落ち着いて過ごしたい気持ちと、新しい刺激を求めて先を急ぐ気持ち。
その両方とも自然な欲求であり、おかしくなんてないない。
緊張と弛緩。 弛緩多めでお願いします。
道後を出るときには晴れ間が出ていた陽気も、今治へと向かううちにだんだん怪しい雲行きに。
過去に自転車で来たときには2回とも逃げ場がないくらいの日差しに恵まれていたけれど、その時に比べると景色は少しコントラストを落としている。
今治市内でガソリンを入れる。
おばちゃんに「愛媛はねえ、(ガソリンが)高いんですよ」と言い訳される。
広島に行ってから入れたほうが良いですよ、とまで。
そこまで卑下せずともよいのではないか。何やら申し訳ない。
さて、いよいよしまなみ海道だ。
来島海峡でじゃこカツを食べる。
練り物 is nice !
こういうとこの鍵ってどこから持ってくるの?
今治から尾道までの「しまなみ海道」約80kmは自転車乗りの間ではつとに有名なサイクリング・ロード。
信号の少ない海沿いの道をぼーっと(してちゃいけないんだけど)無心に走る気持ちよさと、ちょっとだけ歯ごたえのある坂道。
そして登り切った後のご褒美のような下り坂、突然開ける視界に飛び込んでくる海!
真上から容赦なく照りつける太陽や、夕方凪いだ海の上を吹き渡る風。
蛇口から水を飲むなんて、いつ以来だろう?
人と話さない孤独を味わい、すれ違う人とのふれあいを反芻する。
おおよそ自転車で遊ぶ楽しみをみんな詰め込んだような、そんな道を今日は車で走る。
自転車で来た時にはびびって避けていた坂をぐいぐい上ってみたり、
亀老山展望台にて。
アイス美味かったっすよ。
遠回りのルートを選んであちこち立ち寄ってみたり。
伯方の塩工場にも寄れるんだ! 車だから!
靴下も干せるんだ! 車だから!
は・か・た・の・しお!
昔ながらのやりかたにもチャレンジしてまっせ的な塩田。
呼吸を止めて3周。
やりとげたので安心です。
特に説明しないけどすごい神社なんですよここは・・・・・
柑橘類の島。
なくなる前に行っておきたい、
シトラスパーク瀬戸田。
ここ、すごいんですよ!
行ったときに休みで悲しかったので、なにがすごいのかは言わない。
自転車で来ていたらこうは行かない、とばかりにあちこちに寄ることができた。
ほっほー。こりゃあやっぱり自転車じゃキツイや・・・となんとか言いながら、今日はペダルの上の足は回さず、ただ踏むだけ。
車は楽でいいねえと思いつつ、すれ違う自転車が羨ましく見えてしまうのも確かなのだった。
渡った後のことはノープランだったけど、夕べ遅くに広島市内に安いホテルと広島に住む兄とのアポイントメントの両方が取れた。
遠く離れている兄と久しぶりに会えるかもなチャンスなのに、連絡するのは前日。
実のところ予定を何も決めてなかったので連絡しようにもできなかっただけなんだけど、すごく薄情にも見える。
まあいいや。尾道から広島はちょっと遠いけど、頑張って移動しよう。
ぐだぐだだけど、もうちょっとだけ続く。
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