旅の終わり [旅の準備]
千葉市では、車止めも落花生のかたちをしている。
文字通りまめ知識だ、なんてな。
実にへんな形。
あ、これって最近ニュースでよく見る“小惑星イトカワ”に見えなくもない、ね。
落花生、らっかせい、落下星……といえば、今週の日曜に長い旅を終えた「はやぶさ」の話。
むりやりこじつけて人気者に便乗、アクセスを集めようとする狙いがみえみえだ。
我ながらこすい。実にこすい。
人気者に便乗するにはまず知識をというわけで、「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」というプラネタリウムの番組を見て勉強しようと思った。
で、調べてみると長いの(ノーカット)と短いのがあるらしい。
いささか付け焼き刃的ではあるが、どうせならノーカット版を見ようと調べてみると都心では見られるところがなく、比較的近い千葉市科学館に行ってきた。
webでは「空いています」との表示だったがなんと満席。
しかも良い席を確保しようする人が列を作っている。
つまり、予想以上の大人気。
全天周スクリーンの迫力のある映像に引き込まれる。
美しくも厳しい宇宙と、懸命に働く探査機。
そして寝る嫁。
上映が終わる。
プラネタリウムなのになぜか拍手がわき起こる。
プラネタリウムなのになぜか鼻をすする人がいる。
プラネタリウムなのになぜか説明のお姉さんが感極まって涙声。
そして、こんなに感動的なのに、なぜか寝る嫁。
日曜日。
人気者に媚びるにはまだ知識と画像が足りないので、丸の内のJAXA iに行ってきた。
丸善に寄ったついで、などと言うことはない。
ここはJAXAの広報施設。事業仕分けで有名になってしまった。
このところ良くも悪くも話題が多かったせいか、以前来たときよりも格段に人が多い。
記念撮影に人気の宇宙服。
バイザーのところから顔を出せる。
かかっている費用的に史上最高額の顔ハメかもしれない。
子供から大人まで幅広く人気。
いよいよ今日の夜はやぶさが帰還するという話題性はさすがで、大勢の人が詰めかけていた。
テレビ局もいた。
写真を撮るのは好き、撮られるのはゴメンなので退散。
その日の夜遅く。一つの長い旅が終わった。
それが人であれ機械であれ、旅の終わりには特別な感懐が湧き起こる。
夜空を焦がす一筋の炎となって旅を終えたはやぶさと、地上にあって共に旅をした人々。
はやぶさがまるで意志を持った特別な機械のように語られるが、運用チームの粘り強さあきらめの悪さこそ特別で誇らしい事なんだと思う。
いや、勿論、いし(石)を持って帰ってくるのは大歓迎。
次もまたその次の旅も、応援して見届けたい。
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