長湯温泉 - 炭酸泉のたび その4 [ぶら旅ニッキ]
湯船に浸かるとぬるめのお湯に炭酸ガスの泡がゆらゆら上り、肌にまとわりついてこそばゆい。
噂に聞くそんな経験をしてみたくて、炭酸泉に行きたい行きたいと願っていた。
この3年くらい機会を窺っていたのがなかなかかなわず、ようやく機会が巡ってきた。
というわけで、これが今回の旅の主な目的。
途中であちこち(下関・門司港・博多)に寄って、本来の目的地に近づきつつある。
寄り道と言えば、阿蘇白水鉱泉で炭酸水を汲み、長湯温泉に向かう途中、大分名物・とり天を買い食い。
揚げたてはやっぱり美味しい。
本当に美味しい。
ちょっと調べただけの話を得意げに書くのも気が引けるけど、日本には炭酸泉はあまり多くないそうだ。
数少ない炭酸泉の中で、泡が出るような強い炭酸泉は西日本は九州、大分あたりに集中している。
中でも、長湯温泉が「日本一の炭酸泉」として有名だと聞いた。
通されたのは2Fの角部屋。
荷物を置いて一休み。
一息ついたら、まずはお風呂に入りたい。
最初に入ったのは貸切の家族風呂。
こちらも炭酸泉のはずなんだけど、泡はなし。
にごったお湯で汗を流す。
汗で湿ったTシャツを干して、
宿の外湯でもあるラムネ温泉に行く。
外湯なんだけど、ちょっと歩くんだ。
夏も終わりだねえ。
いや、この花がなんて名前かも知らないんだけど、光の具合とか“もう夏じゃないよ”って感じがした。
長湯温泉のシンボル的存在、“ガニ湯”。
さすがにここに浸かる度胸はなかった。
すぐそばにはスッポン供養碑が。
宿では出なかったのでw気付かなかったけど、このあたりの名産らしい。
ラムネ温泉到着。
長らく憧れ続けたしゅわしゅわなお湯がここに!
ずいぶん個性的な建物だなあと思ったら。
名のある建築家によるヘン…いや、ステキ建築。
ちなみにカンバンの絵・文字は南伸坊作。
雰囲気があっていい。
さて、肝心の泉質は?
もう少し泡が多いようにイメージしていたけれど、こんなもんなのかな?と言ったところが第一印象。
けれど、ぬるめのお湯に浸かれば噂通りに体中あわあわ。
特に体毛にくっつき易いらしく、直径2〜3mmの泡がびっしりとうぶ毛やすね毛にしがみつく。
肌を撫でると炭酸ガスの泡が体を離れてぷわあぁ〜っと浮き上がったり、掌でぷちぷち弾けたり。
ここではさすがに写真は撮れなかった……
宿に戻って晩ごはん。
正直言ってラムネ温泉(炭酸泉)が目当てで、お料理とかあまり期待してなかった。
美味しい誤算。
ごはん食べて、もう1度ラムネ温泉へ。
内湯もいいけど、やっぱり“あわあわ”を楽しみたい。
お湯の中はこんな感じ。
帰り道。
「なんかすごいねー」
「おもしろいねー」
感想を興奮して述べ合う僕たち。
正直言って大した事は言ってない。
「…来てよかったね。」
「うん。」
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