嫁のいない週末 [都内]
この週末は嫁がいない。
母親と姉との3人で熱海旅行だという。
降ってわいた自由時間。いつもとは違う過ごし方をしたいと思った。
地下鉄の一日券を買って出発。
最初に向かったのは銀座一丁目駅。
今日は「第6回メトロ・デ・フリマin銀座一丁目」の日。
着なくなった服だとか集めたものの醒めてしまったおもちゃだとかどういうわけか増え続けているカバンだとか、そういったものを処分したいなあと思って、昨年の秋くらいからフリーマーケット出たいなあ出たいなあとうだうだ言っている。
でも実際申し込む段になると面倒になったり嫁が微妙に乗り気でなかったりで、そのまま。
はて、どんなもんかなあ? と下見をかねて覗いてみた。
なるほどなるほど。
プロと素人とクリエイターとリサイクラーの入り交じった、独特な空気が流れてますなあ。
こんどいっぺん、試しに参加してみようと思った。
次は有楽町線。
池袋の東武百貨店で「大鹿児島展」を開催中。
嫁の好きな「黒かつ亭」のドレッシングと「かりんとまんじゅう」と文旦を買う。
この写真では伝わらないが、文旦はでかい。
池袋駅前の風景。
なにか深層意識下に強く訴えかけてくる看板だ。
副都心線を東新宿駅で降り、小田急百貨店まで歩く。
小田急百貨店新宿店の「第36回 京の老舗めぐり」でだし巻き玉子を買った。
お姉さんに「う巻きもありますよ?」と言われて迷う。
でも今日はだし巻き! そんな気分!
いいねえ、物産展めぐり。
あ、『いつもと同じ週末』になってる。
せっかく? 嫁がいない週末だというのに、やってる事はいつもと同じ。なんかもったいない(一日券的にも)ので、仕切り直しに家を出る。
本屋で立ち読みして情報収集。
おお、こんなことすら久しぶりのような気がする。
電車の中で読む文庫本を買って駅に向かう。
まだ時間は早い。どこへでも(東京メトロ限定)行ける。
乗り換えも面倒なので、やって来た電車の終点、中野まで行った。
僕が中野に来たのは仕事で数度だけ。
初めてのプライベート中野。
駅前の商店街(サンモール)
中野サンプラザ
サンプラザ中野
中野ブロードウェイ
某百貨店の本部。
なんか違うような気もするけど、これが僕が知っている中野の全て。
せっかく来たので、立ち飲み屋さんに寄ってみた。
こういう店って入りやすいようでそうでもない。
敷居高いというほどでもないけど、入るのに微妙な決断を必要とするよね…。
でも突入。
案の定?僕が入っていくことで微妙に空気が動く。
会話が止まる。なんとなく互いを見交わしている。
『こいつ知ってる?』
『知らない』
みたいな。
一触即発とかよそ者は受け入れないとか、そういう空気ではなくて、ただなんとなく停滞しかけていた会話や空気の流れ、そういうものをかき混ぜてしまっただけ。
布団の中で寝返りを打った後、体をよじったり枕をいじったりして馴染ませるように、店内の雰囲気が落ち着くまでにはちょっとの時間が必要だ。
最初はビールを頼んだ。
つまみは燻製のチーズとレバー。
空いたグラスを見てお代わりを尋ねられるが、ハイボールにしてみた。
2杯目のハイボールを飲み終わる頃に隣で飲んでいた男女が帰る。
すでにできあがっていた感じで危なっかしかったけど、そういう“他人事”を眺めるのもいい。
続いて勤め帰り風の二人が帰ってしまうと、店内はバーテン兄と僕だけになってしまった。
この時間帯にこんな状態になることは珍しいそうだ。
これがきっかけというわけでもないが、ぽつぽつと会話をする。
燻製の事を聞いた。僕もちょっとだけ遊びでするので。
レバーは仕入れているが、チーズと卵は自家製だそうだ。
(彼のおすすめ、燻製半熟たまご。おかわりしたくなって困った。)
他にも、中野の街のこと。お店の客層のこと。オリンピックのこと。
ぽつりぽつりと話すうちに、なんだか仕事がらみの話になってきてしまった。
休みの日はあまり仕事に繋がる話はしたくないな、と思った。
まったく関係ない人に話すときには頭の中が整理できていいな、とも思った。
気がつけばいい時間。そろそろ帰ろう。
今度は時間を作って、嫁を連れて来ようと思った。
お勘定をしてもらいながら「記念に」と1枚撮らせてもらった1枚。
なにが「記念」なんだか。
「今度はおでん食べよう&お酒安いヨ」という感じにしか見えない。
スターバックスでコーヒーをボトルに詰めて貰って駅に戻る。
最後の記念写真を無意味に格好良く演出してみた。
どうやら酔っぱらっていたようだ。
初めまして。
黒かつ亭です。
お買い上げありがとうございます^^
これからも、よろしくお願いします。
by 黒かつ亭 (2010-02-22 20:08)
コメントありがとうございます。
嫁が大喜びです。
船橋や池袋など、いろんなところでお会いしている(物産展的に)ので『初めまして』ではないことに気付きました。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
今度はお店にお伺いしたいと思ってます。
by たぬ山たぬ太郎 (2010-02-23 00:07)